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歯周病についての大事なお話
みなさん、こんにちは。
肌寒い季節になってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は歯周病や歯周病の治療についてポイントを3つに分けて説明したいと思います。
まず歯周病とは難しくいうとこのように炎症性の疾患といえます。
では具体的にはどう進んでいくのか、、
まず食べカスや磨き残しがプラークという細菌の塊をつくります。
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プラークの中に含まれる歯周病菌が出す毒素によって歯茎が腫れます。
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そのままプラークは固まって歯石となり、歯周病菌の棲家になります。
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棲家を持った歯周病菌はさらに数を増やしその毒素で歯を支えている顎の骨を溶かします。
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支えが溶けてなくなり出した歯はだんだんぐらぐらに揺れ出します。
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やがてほとんどの支えている骨が溶け出すと歯が勝手に抜け出すようになります。
つまり歯周病とはどんな病気と言えるかというと、、、
歯の支えになっている顎の骨を溶かすような骨の病気といえます。
骨の病気というイメージは今までなかった方がほとんどかと思います。
そう考えると歯周病ってかなり怖い病気に思えてきませんか?
また、歯周病によって一度失われた骨はその後どんなに歯ブラシを頑張っても歯石を取っても元には戻りません。
再生療法という骨を元に戻すための手術もありますが歯1本につき5万円〜になったり場合によっては手術が適応しないこともあります。
では ”歯周病で歯を支えている骨を失わないため” にはどうしたらいいか。
まずは歯周病菌の棲家となる歯石を除去することが重要になります。
歯石は超音波の機械や手用の道具にて除去します。
除去時にはがりがりと音がすることがありますが歯を削っているわけではないのでご安心ください。
また、歯茎の深いところ(5mm以上のポケット)に歯石がある場合除去時に痛みを伴うことがあるため局所麻酔をした状態で行なっていきます。
しかし5mm以上ある深いポケットでは除去時の難易度が上がるためしっかりと歯石を取りきれない場合がほとんどとなります。
その場合は歯周外科処置という“歯の手術“で 歯茎を切り開いて歯石や病的な組織を取り除きます。
この処置法は全ての方に該当するわけではありませんが基本的な治療で予後が良くなかった方や重度の歯周病の方には提案することがあります。
歯周外科処置について詳しく知りたい方は当院の診療案内にも載せておりますのでそちらをご覧ください。
最後にお伝えしたいのは歯磨きの大切さです。
いくら毎月頑張って歯医者に通って歯石や細菌を除去しても、毎日の歯磨きで細菌をしっかり落とせていないと歯周病はどんどん進行していってしまいます。
“1日3回かかさず歯ブラシしている!”という方でも長年の磨き方の癖が原因で磨き残しの多い箇所は必ずあるものです。
そのため、当院ではメインテナンスの際に担当の歯科衛生士が磨き方の指導やお口に合った歯ブラシ・補助器具(歯間ブラシ等)の処方をし、お口の中の健康を守るためのサポートをしています。
歯磨きのやり方で何かわからないこと・不安なことなどがあればお気軽にご相談ください。
ここまで歯周病について知っていただきたいことを3点に分けてお伝えしてきました。
歯周病にならないためにはどうしたらいいのか、なってしまった歯周病の進行を抑えるためにどうすればいいのか。
まずは
毎日の歯磨きでしっかり細菌を落としお口の中の環境を細菌の少ない状態にすること
そして
定期的なメインテナンスにて歯周病菌の棲家である歯石を除去することが重要になります。
簡単なことに思えますがこの2つが1番重要なポイントいえます。
ちなみに当院での歯周病治療の詳細は下記をご覧ください。
少しでもみなさんの歯周病に対する知識を深める参考になれば幸いです。