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喫煙による歯科への影響
一般的に体への悪影響が知られているタバコですが、歯科分野にも大きく影響していることはご存じでしょうか。
当院では最新の再生療法やインプラント治療も取り入れていますが、喫煙されている方は予後が悪くなる可能性があるため、最新治療をお断りする場合もございます。
今回は喫煙のリスクについて書いていこうと思います。
タバコに含まれている毒は大きく分けて3つあります。
①ニコチン
②一酸化炭素
③タール
①ニコチン
・毒性:【青酸】に匹敵するほどの毒性があり、中毒量は1〜4mg、致死量は30〜60㎎です。
タバコ1本につき0.1〜2.3㎎ほど含まれていますので、一度に多く吸うとなんらかの症状や障害が出ます。一度に多く吸わずに症状が出なくても、体には少なからず何らかのダメージがあると思います。
・中毒性:中毒性は麻薬として知られているコカインやヘロインよりも高いです。
カフェイン < アルコール < コカイン < ヘロイン < ニコチン
・血圧上昇作用
②一酸化炭素
一酸化炭素が邪魔して全身酸欠状態
肺へ吸い込んだ酸素は、ヘモグロビンが結合し全身へ運びますが
一酸化炭素は、酸素と比べ250倍以上ヘモグロビンと結合しやすいため、全身に酸素を運びにくくなります。
③タール
タールには、数多くの発ガン性物質が含まれています。しかも、タールは細胞に付着するため、身体に溜まっていってしまいます。
加熱式タバコにはタールが発生しにくいとの話がありますが、発がん性やニコチンを含むため安心はできません。
虫歯とタバコはあまり関連がありませんが、栄養状態に大きく左右される歯周病治療や外科処置は、喫煙の影響を大きく受けます。
歯肉は体の末端のため、ニコチンの血管収縮作用や一酸化炭素により栄養不足になり、治療が完璧でも治らないということが起こり得ます。
長期間喫煙している方にはスモーカーズフェイスという特徴がみられます。
タバコの煙には4000種類以上の化学物質(そのうち有害が証明されているものは200種類)、発癌性物質は70種類以上含まれていると言われています。
有名な双子の写真ですが、喫煙していると若さが失われることがよくわかります。歯科治療の予後にも影響することがイメージできると思います。
また、口腔癌になるリスクも非喫煙者に比べ7倍になるという報告もあります。
【百害あって一利なし】と言われるタバコ。「禁煙しようかな〜」と少しでも感じてくれたら嬉しいです。
たばこの煙の中のタールは、ヤニとして歯の表面にこびりつきますが、
ヤニがこびりつくと、プラークも沈着しやすくなって、歯周病の発症や進行を助ける事もわかってきています。
当院では、虫歯・歯周病予防の観点で、エアフローを使ったパウダークリーニングも実施しております。
お気軽にお問合せくださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございました。